組織の力は強かった。現職伊藤祐一郎さん(64)が3期目の当選を果たした8日の鹿児島県知事選挙。川内原発の再稼働が争点になり、投票率も前回より5ポイント近く上がったが、終わってみれば実績と組織力をフルに生かした伊藤さんが、横綱相撲を見せた。一方、新人向原祥隆(よしたか)さん(55)は健闘したものの、反原発の風を起こし切れず、19万票余りの差をつけられた。有名人の応援、支持者によるネットを使った投票呼び掛けなど、鹿児島には目新しい手法で印象を残した。
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